医療DX

調剤薬局の電話対応をAIで自動化!薬剤師がコア業務に集中できる環境をつくる方法

在庫確認、処方箋の問い合わせ、営業時間の確認……調剤薬局に鳴り止まない電話をAIが24時間対応。Bell AI Callの活用で、薬剤師本来の業務である服薬指導や患者対応に集中できる環境を実現する方法を解説します。

寺下 昇希Bell 技術責任者読了 6

薬局スタッフが電話対応に追われている現実

「在庫はありますか?」「今日は何時まで営業ですか?」「処方箋を送っておいたのですが確認できていますか?」

調剤薬局には、こうした電話問い合わせが1日を通じて絶え間なく届きます。患者さまへの服薬指導の途中に電話が鳴る。調剤作業の手を止めて受話器を取る。そのたびに流れが途切れ、患者さまの待ち時間が延びる——これは、多くの薬局スタッフが日常的に経験している悩みです。

全国の調剤薬局数は約6万件(2021年度末時点)。コンビニエンスストアの件数に匹敵するほど飽和した市場のなかで、各薬局は限られた人員で多様なニーズに対応しなければなりません。厚生労働省は薬剤師に「かかりつけ薬剤師」機能の強化を求め、対物業務から対人業務へのシフトを推進していますが、現場の実態は逆行しています。電話対応に追われる薬剤師は、本来集中すべき患者へのケアに十分な時間を割けていないのです。

薬局の電話、実はこんなに多い

薬局に寄せられる電話問い合わせには、主に以下のようなパターンがあります。

在庫確認の電話

処方箋に記載された薬が手元の薬局にあるかどうかを事前に確認したい——という問い合わせは特に多く、受ける側も同じ説明を何度も繰り返す必要があります。「○○という薬の在庫はありますか?」「それは今から来ても大丈夫ですか?」といった会話に、1件あたり数分を費やすことも珍しくありません。実際、オンライン処方箋受付サービスでの予約キャンセル理由の約6割が「在庫なし」であるというデータもあり、在庫確認対応の効率化は薬局全体の運営課題です。

営業時間・場所・サービス内容の問い合わせ

「今日の受付は何時まで?」「日曜日はやっていますか?」「処方箋のFAX受付はできますか?」など、基本的な情報を聞くだけの電話も毎日のように入ります。これらは本来、スタッフが対応しなくても自動的に案内できる情報です。

処方箋の事前送付・確認の電話

「FAXで処方箋を送ったのですが届いていますか?」「次に行くときに事前に薬を用意しておいてもらえますか?」といった確認電話も多く、回答のために処方箋を探し出す手間が発生します。

夜間・休日の問い合わせ

24時間対応が求められる薬局では、夜間や休日も電話が鳴ります。このとき対応する薬剤師は通常1人。急病対応の問い合わせや、緊急性の低い質問も含め、1人で全てを受けなければならない負担は相当なものです。

Bell AI Callがその電話を代わりに受ける

Bell AI Callは、AIがすべての電話問い合わせに対応する電話代行サービスです。

電話が来ると、AIが自動的に応答し、問い合わせ内容を把握します。在庫の有無の案内、営業時間・場所の案内、処方箋の事前送付受付フローの案内など、あらかじめ設定したシナリオに沿って会話を進め、多くの問い合わせはその場で完結させます。

AIで対応しきれないケース(処方相談、急を要する医療的な質問など)には、2通りの対応が選べます。

  • 折り返し案内:「担当者からご連絡します」と案内して通話を終了。通話内容の要約が薬剤師へ自動共有されます。
  • 有人転送:そのまま担当の薬剤師へ転送。転送前に通話内容の要約が届くため、薬剤師はすぐに状況を把握した上で対応できます。

人間のスタッフが最初から全ての電話を取る必要がなくなる——これが、Bell AI Callが薬局にもたらす最大の変化です。

薬局でのAI電話活用:具体的なシーン

シーン1:在庫確認への自動案内

「〇〇(薬品名)の在庫はありますか?」という問い合わせに対し、AIが在庫ステータスをもとに「現在在庫がございます。本日○時まで受け付けております」と案内。薬剤師が手を止めることなく調剤業務を継続できます。

シーン2:営業時間・アクセス情報の24時間案内

「今日は何時まで開いていますか?」「駐車場はありますか?」——こうした基本的な問い合わせは、AIが24時間365日即座に案内します。夜間や休日でも患者さまを待たせません。

シーン3:処方箋FAX受付の確認対応

「処方箋を送ったのですが届いていますか?」という問い合わせを受け、AIが受付フロー(処理にかかる時間、確認方法など)を案内。完全な確認が必要なケースのみ薬剤師へ転送することで、不要な業務割り込みを防ぎます。

シーン4:夜間・休日の問い合わせ対応

夜間の急な問い合わせにもAIが対応し、内容に応じて「折り返し案内」と「緊急時の転送」を使い分けます。薬剤師1人が夜間に全ての電話を対応する負担が大幅に軽減されます。

AI電話を導入することで薬局が得られる3つのメリット

1. 薬剤師が「本来の仕事」に集中できる

調剤業務、服薬指導、在宅医療対応——薬剤師にしかできない業務に時間を使えるようになります。電話対応によって生じていた業務の中断がなくなることで、調剤ミスのリスク低減や患者一人ひとりへのケアの質向上も期待できます。

2. 人手不足でも電話対応品質を維持できる

慢性的な人手不足が続く薬局業界で、AIが電話の一次対応を担うことで、少ない人員でも高いサービス品質を維持できます。特に昼休み時間帯や夕方など、スタッフが少なくなる時間帯の対応力強化に直結します。

3. 24時間365日、患者さまを待たせない

薬局が閉まっている時間帯や休業日でも、AIが即座に応答します。「また明日かけ直さないと」という患者さまのストレスをなくし、薬局への信頼感・満足度の向上につながります。

よくある質問(FAQ)

Q. 処方相談など医療的な内容の電話に、AIは対応できますか?

医療的判断が必要な相談には、AIが「担当の薬剤師からご連絡します」と折り返し案内を行い、通話内容の要約を薬剤師へ自動共有します。AIが医療アドバイスを行うわけではなく、あくまで「人がすべき対応」への橋渡しを担います。

Q. 薬の在庫状況はリアルタイムで反映されるのですか?

Bell AI Callは薬局の既存システムとの連携に対応しており、在庫情報のリアルタイム参照も設計次第で実現できます。まずは営業時間・アクセス情報・よくある問い合わせへの自動案内だけでも、大きな業務削減効果が得られます。

Q. 導入後、AIのシナリオを薬局独自の内容に変えられますか?

はい、薬局ごとの業務フローや取り扱い薬品の特性に合わせて、シナリオをカスタマイズできます。導入後も継続的なサポートで、現場に合った電話対応に育てていきます。

まとめ

全国6万件の薬局が競い合う時代に、患者さまに選ばれ続けるためには「電話をつながりやすく、対応の質を落とさない」ことが不可欠です。

Bell AI Callは、在庫確認・営業時間案内・処方箋受付フロー案内など、薬局に届く多様な問い合わせをAIが自動対応します。薬剤師はコア業務に集中でき、患者さまは時間を問わず確実に情報を得られます。人手不足・業務負担増が続く薬局業界において、AI電話対応は「あれば便利」ではなく「なければ立ち行かない」インフラになりつつあります。


Bell AI Callへのお問い合わせ

調剤薬局の電話対応業務をAIで効率化したい、まずは自薬局の課題に合ったシナリオを試してみたい——そんなご要望に、Bell AI Callがお応えします。

サービスの詳細や資料のご請求は、お問い合わせ からお気軽にご連絡ください。

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寺下 昇希

寺下 昇希

Bell 技術責任者

Bellの技術責任者として、AI電話システムの設計・導入・改善に携わっています。現場の電話業務課題を、実務に耐える会話設計とシステム連携で解く知見を発信しています。

  • AI電話プロダクトの設計・実装を統括
  • 業種別シナリオ設計と運用改善を多数支援
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